水前寺菜の科学—その魅力と不思議を追って—

3,520円


清水康弘 編著

矢原正治、五田真生、林美央 共著

A5判 / 上製 / フルカラー / 288頁

肥後・加賀の伝統的な夏野菜、スイゼンジナ(金時草)とは?

水前寺菜(金時草)は、古く南方から渡来し、肥後や加賀で食される夏の伝統野菜。特徴は葉裏の鮮やかな紫色。
本書はこの色素・香気成分の有用性や利用法・レシピの研究と産地の生産普及の動き・本草書の記録までをたどる日本初のモノグラフ。

本書構成

  • 序章
    本草書などに掲載されたスイゼンジナの図、各地でのスイゼンジナの呼び名、スイゼンジナの渡来経路想定図等、スイゼンジナに関する各種資料
  • 第一章 スイゼンジナとは(清水・矢原)
    本草でみるスイゼンジナの歴史、特徴、近縁植物など、スイゼンジナの概要を紹介
  • 第二章 ひご野菜「水前寺菜」—熊本での取り組み—(矢原)
    熊本県におけるスイゼンジナの生産状況、産地のフィールドワーク、熊本農業高等学校作成のレシピと栽培マニュアルなどを紹介
  • 第三章 石川県での金時草栽培と研究について(五田、林)
    石川県における金時草(スイゼンジナの地域名)の生産状況、栽培指針、伝統野菜ブランド化の取り組み、機能性の研究、用途開発などを紹介
  • 第四章 色と香りを読み解く(清水)
    スイゼンジナ天然色素の構造と利用、アントシアニン生合成遺伝子の発現制御、葉の香りに関する研究論文を掲載
  • おすすめレシピ
    熊本農業高等学校および金沢市農産物ブランド協会の協力による、スイゼンジナのおいしい食べ方レシピ

▼本草図譜より

本草図譜より

▼スイゼンジナの渡来経路(想定図)

スイゼンジナの渡来経路(想定図)

▼熊本農業高校の生徒が作成したレシピ

熊本農業高校の生徒が作成したレシピ

▼伝統的な室(むろ)づくり

伝統的な室(むろ)づくり

▼抽出液粉末

抽出液粉末

▼御船地区(熊本県)で生産出荷されるスイゼンジナ

御船地区(熊本県)で生産出荷されるスイゼンジナ

主著者プロフィール

清水 康弘(しみず やすひろ)
2005 年 エディンバラ大学人文・社会科学部卒業、三栄源エフ・エフ・アイ株式会社入社
2011年 東洋大学大学院生命科学研究科博士後期課程修了 博士(生命科学)
現在、三栄源エフ・エフ・アイ株式会社取締役

共著者プロフィール

矢原 正治(やはら しょうじ)
熊本大学薬学部准教授(薬用植物学分野)
熊本大学薬学部附属薬用資源エコフロンティアセンター センター長

五田 真生(ごた まき)
石川県農業総合研究センター中央普及支援センター主幹
いしかわ戦略作物プロジェクトチームリーダー
金時草利用拡大プロジェクトリーダー

林 美央(はやし みお)
財団法人石川県産業創出支援機構 地域振興部産業化資源活用推進課 コーディネーター



売り切れ

この商品は2012年09月14日(金)に登録されました。

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