森へ

西部開拓時代末期、大乱伐によって姿を消した壮大なアメリカ西部大森林の最期の記録。
地球上に唯一残ったカスケード大森林と、巨木に挑むきこりたちの映像の迫力に衝撃を受ける。
発売以来、各紙誌書評で絶賛。

出版の背景

一言でいうなら、まるで屋久杉を切っているようなものだ。
本書の翻訳は、発行・編集人がユリノキを追って渡米中にニューヨークの書店の片隅で偶然手に取り、その樹木と樵夫（きこり）の写真の迫力に衝撃を受けたことが始まりである。
キンゼイの「写真技術の天才性」は巨大な樹木を入念にしかも生き生きと撮影したことにある。よって刊行にあたり撮影された樹木の同定を専門家に依頼。多方面から歴史を深く掘り下げた本となった。