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パパに代って子供たちに植物名をラベルで教える

1981年10月30日 夕刊フジ 5面
1981年10月30日 夕刊フジ 5面

たまの休みの日曜日、子供連れで近所の公園に出かけ、「パパ、この木なんの木?」と聞かれて「ウーン」と考え込んだ経験のある人、案外多いのじゃなかろうか。昔の人は生活に必要だったから樹木の名前をよく知っていたが、最近は生活が都市化して名前を知らない人が増えている。

しかし、今でも樹木に囲まれ、利用しているのだから、うるおいのある生活をするには名前を知っていた方がいい。というわけで、最近は植物園のみならず、都市公園でも植物名のラベルを付けているところが増えているが、この「植物名ラベル」(写真)を専門に製作しているユニークな会社がアボック社(資本金五十万円、毛藤圀彦社長=写真)。

「植物園は昔から〝マメ科のフジ〟なんて、白ペンキを塗った枝に書いてありましたが、これを一般の公園にもつけたほうがいいと・・・。今のような時代は、名前を教えてくれるオヤジがいなくなりましたからね」と毛藤さん。

ただ名前を教えるだけではなく、「ラベルを展示するとはどういうことか」と根本から問い直し、その植物の正確な情報を提供することに力を注いでいる。

「〝和名〟はなんとなくそうなっているだけで、地方へ行けば別名、地方名などいろいろあるんです。信頼できるのは学名といわれるラテン名。むずかしいと思うかもしれないが、子供がよく知っている恐竜の名前、あれも学名ですからね」

一つの植物の〝自己紹介〟には、生まれ、学名、属するファミリーと科が最低必要だそうだ。データはちゃんと専門の先生が執筆、監修している。

昔は植物の名札をクギで木に打ちつけたり、ハリガネで巻きつけたりといささか乱暴な方法で取り付けていた。自然環境保全に対する関心が高まっている時代だから、同社のラベル取り付け方は木肌を傷めないよう、スプリングで幹に巻くようになっている。これなら木が生長しても幹に食い込むこともない。また、「アルフォト」というアルミ素材の金属板に文字を焼きつける特殊技術を使っているので「絵も織り込めるし、五十年ぐらい消えない」という革命的なラベルでもある。

会社設立は昭和五十年。当初は営業内容が浸透せず「二、三年は食えなかった」。が、いまでは顧客の九〇%以上を県や市など自治体の緑地部、都市公園課で占めており、営業らしい営業活動をしなくても、公園増設計画があると向こうからラベル依頼の話が来るほど。年商は一億二千万円。一個一個手づくりの受注生産だが、「(ラベルに対する)意識が変われば、植物の理解も違ってくる」という毛藤さんの〝夢〟は、段々と実りつつあるようだ。


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