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私たちの街は植物園

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1983年12月26日 朝日新聞「緑と人と」

[住宅地など身の回りの樹木に名札をつける人たち =生駒市乙田町で]


樹木に名札、自然を理解

「自然に親しむためにはまず身近な植物を知ろう」と、奈良県生駒市の新興住宅、萩の台住宅地の住民たちが、住宅地内の公園や緑道の樹木に植物名のラベルを取り付けた。属や料、分布範囲などを喜き込んだ注文品で、「植物園みたい」と子どもたちにも好評。緑あふれる環境を求めて移り住んできた住民たちが手探りで始めた活動の一つだが、自然保護関係者らは「縁を守るすそのが広がっていることを示している」と注目している。

生駒の萩の台住宅地

萩の台は、名勝竜田川沿いの矢田丘陵に広がる住宅地。開発総面積約三十四ヘクタール、計画戸数千戸余り。三年半前から入居が始まり、現在約三百三十戸。公園面積約二ヘクタール、緑地約四ヘクタールのほか、自然林を手を加えないまま残した「残置森林」が阪神甲子園球場グラウンドの約二・一倍に匹敵する二・九ヘクタールもある。

この春、住民有志が「萩の台昌然を守る会」を結成、奈良女子大植物生態学教室の指導で住宅地の裏山の県立矢田自然公園で植物の名前を調べる自然観察会を開いた。これをきっかけに、住民の中から「住宅地内の樹木にラベルをつけては」との声が上がった。

早速、自治会役員が話し合った。「木の板に名前を書き込んでは」という手づくり案も出たが、正確なラベルを作るのは難しい。「同じつけるなら植物園並みのラベルを」という声が出た。そこで開発業者にも了解を求め、住民が入居の際に負担した公共施設維持管理費(一戸当たり二十万円)の一部を取りくずし、造園業者を通じてラベルの製作の専門業者に注文した。

ラべルは、縦十五・五センチ、横二十一センチで、黒地のアルミ板に白ぬき文学を焼き付けたしゃれたデザイン。内容は、植観分類学の専門家が執筆、監修しており、「コナラ ブナ科 コナラ属 分布=北海道―九州、朝鮮、温―暖帯 シイタケ栽培の原木や薪炭材として音から利用 した 秋に黄葉するが、若葉は紅葉する」などとわかりやすく説明。今回は約百三十枚注文、作業費を含め三十万円余りかかった。

日曜日に行われた取り付け作業には、大人や子供が多数参加。造園業者の指示のもとに、公園、緑地、道路の高い樹木にはラベルをくくりつけ、低い木では近くに支柱を差し込み、立て看板式に表示した。自治会役員で自然を守る会代表でもある会社員の福井澄夫さん(五〇)は「ささやかなことですが、これで樹木に愛着がわき、自然を大切にするこころが育ってくるのではないでしょうか」と期待する。

本格的な植物名ラベルは、従来は植物園のほか、大都市の公園や街路樹の一部に限られていたが、ラベル業者の話では、最近、緑に関心のある一般の人からの問い合わせもきだしたという。奈良女子大の菅沼孝之教授(植物生態学)は「自然を理解する第一歩は、まず身近な植物の名前を知ることからはじまり、名前がわかれば興味や関心はさらに高まって、環境を守ろうという運動にもつながる」といい、萩の台住宅地のような住民の自発的な活動を評価している。


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