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帰って来いよ野鳥たち/街のど真ん中 楽園づくり

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1986年2月8日 神奈川新聞

藤沢市役所周辺

植樹進め、観察案内板も設置

既に22種類生息

市街地のど真ん中にある藤沢市役所周辺を野鳥の楽園に、と藤沢市は、野鳥の生息地づくりを進めている。一年がかりで鳥の生態を調べたところ、全国的にも珍しくなったハヤブサや、岩場にしかいないイソヒヨドリなど二十二種類もの野鳥が生活していることが分かり、これら野鳥の観察案内板を設ける一方、来月までに鳥のエサの実がなる木を四百本植え、さらにたくさんの鳥たちを呼び寄せることにしている。

市役所庁舎周辺には、ヒマラヤスギ、スダジイ、イチョウなど高木を主に、ざっと三千本の樹木が植えられている。たまたま市みどり課職員と日本野鳥の会会員が、昨春から野鳥を観察してみたところスズメ、トビなど市街地でもよく見かけられるもののほか、モズ、メジロ、ウグイス、ハクセキレイなど二十二種類が確認された。

中には全国的にも百十羽程度しかいない、といわれるハヤブサや、人里離れた山の中に住むシロハラ、いそにいるイソヒヨドリといった珍しいものも。ハヤブサは一羽で、市庁舎隣のNTT藤沢電報電話局のアンテナ鉄塔を巣にして、ハトなどをえさにしている。一帯は市庁舎に大道小、大道東公園などが隣接してグリーンベルトになっていることから、生息するようになったらしい。

こうしたことから市では、「街中でも野鳥観察ができます」と「鳥はともだち」のタイトルの案内板三つを作って、市庁舎玄関三ヵ所に設置した。高さ一・五メートル、幅一・六メートルのステンレス製で、鳥たちのイラストと説明が写真焼付けしてある。

また、市では約二千万円の費用をかけ、三月中旬までに七十種類、四千二百本の木を庁舎周辺に植えるが、このうち十八種類四百三本は鳥のエサの実がなるもの。ザクロ、ネズミモチ、アオキ、ピラカンサスなどで、キツツキ、アカハラ、キセキレイなどの新顔もやってきそう、と期待している。


[写真:藤沢市が作った鳥の案内板]


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