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第七章 植物生態の不思議

第九七話 海岸植物のはなし

苛酷な環境に生きるハマユウ

乾いた砂地の地中1~2メートルも根をはっている


紀伊の白浜は松林越しのハマユウ(浜木綿)群落が見事で、古い記憶になるが鮮明な印象の花風景だ。北海道網走の原生花園のハマナスもすばらしい。日本海を望む越前海岸のスイセン、能登のハマヒルガオの大群落など、この目で見た海岸植物の一部だ。

日本全国の海岸線は約3万4千km(建設省河川局「海岸統計」)というから、全国の人たちの目に映る海岸植物は枚挙にいとまがないと思う。

ハマユウの移植は見かけほど簡単ではない。海岸の株を掘る時に苦労した人は多いはずだ。小株でも砂の中に根が深く入っていて、大きなスコップで時間をかけなければ掘れるものではない。

海岸植物に共通した性質に、塩風害などの過酷な環境に適応した形と根の深さがある。砂地の表面は乾いているため根が地下1~2mも深く入って水の供給を受けている。これが摂氏50度を越す猛烈な接地温度の中でも生き続けている一つの理由と言えよう。

もう一つの特徴は、葉が厚いか全体に毛が多いということ。

これは、乾燥に耐えるために最小限の水分の蒸散で生活していくためである。ハマヒルガオ、ツルナ、ハマボウフウ、ネコノシタ、ツワブキなどがある。『はまべの植物』(加島書店)を書いた村上司郎さんによると、海岸植物25種の葉の平均の厚さは0.6mmだが、内陸の中学校の庭の植物25種の平均は0.3mmだったという。

夏は海へ行く機会が多いだろうが、海辺の植物観察には最適な季節。名前を覚えるだけでなく、生態を観察して植物の生きる姿に接して欲しい。

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