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携帯で植物図鑑

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2009年7月22日 日本植物園協会誌
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投稿論文(7)

携帯で植物図鑑

城山 豊
草津市立水生植物公園
みずの森

日本植物園協会誌 第43号 2009年3月

Trial for Convenience of Mobile Phone to Use Illustrated of Plants Yutaka Shiroyama

草津市立水生植物公園では、2008年7月より携帯電話を使った新しい情報サービスを開始した。これは、植物のラベルや、その周辺に取り付けたQRコードを携帯電話についているカメラで読み取るとインターネット上の植物図鑑に繋がり、携帯電話で情報を見ることができるというシステムである。まだ、全ての植物につけているというわけではないが、実際に運用を始めて気の付いたことも含めて紹介したい。

1. システムの概要

このシステムは、ケータイ植物なび「はなせんせ」(NPO栽培植物分類名称研究所&アボック社)の植物図鑑部分に直接アクセスできるシステムである。通常は植物名を入力して植物情報を検索するが、このシステムでは、QRコードを読むだけで、植物名を入力する必要なく、植物情報(写真や解説)を見ることができる。

2. 利用のメリット

当園がこのシステムを導入したのには、次のようなところにメリットを感じたからである。

  1. 数多くの植物に関して提供できる情報を増やすことが可能である。物理的な制限がなくなったといっても過言ではない。
  2. 植物の側に解説パネルを設置する場合よりも、はるかに少ないコストですむ。シールを張り替えるだけなので、紫外線で印刷部分が劣化したり、接着剤がはがれても費用はシール代だけである。通常野外に設置するパネルは、雨風に耐える必要がある。また、土台を頑丈にする必要もあるため、トータルでずいぶん高い経費がかかる。内容を変更する場合もシステム上のデータを更新するだけですみ、物理的なものを伴わないこのシステムはエコでもある。
  3. 設置場所が、小さくてすむため、鉢植えや小型の植物でも可能である。QRコードを貼りつけるスペースさえあれば、どこでも可能というわけである。
  4. 植物写真も見られるため、花が咲いていない時期でも、花が写真で確認できる。特に、花の時期が限られる樹木などでは、有効と考えられる。
  5. このシステムでは、利用者に電話の通信料金を負担していただくが、最近では定額パケット料金契約をする人も増えている。また、「はなせんせ」は無償のサービスなので、利用者の負担もそれほど大きなものとはならないと思われる。

3. 設置をして気付いたこと

  1. 入園者が利用しやすい位置(携帯電話で読み取れる位置)にQRコードを設置する必要があること。樹木の高い位置や、園路から離れた場所にあるラベルに取り付けた場合は読み取りできないため、別途QRコードを取り付けるものが必要となる。
  2. 登園の入園者の傾向は、高齢の女性が多いことであるが、これらの人々は携帯電話を持っていても、インターネットを利用していない人が多く、パケット通信契約もしていないし、QRコードも使ったことがないという人が少なくない。このサービスを行っても利用対象とならない。しかしながら、これをマイナスと考えるのではなく、QRコードを利用できるような若い入園者への集客対策や学習の場としての利用を拡大し、新たな顧客獲得として考えたい。
  3. みずの森では、以前からQRコードとインターネットを用いた情報提供は行っていたが、これはみずの森の利用者のみを前提としていたため、情報の内容も普遍的な内容ではなかった。しかしながら、この「はなせんせ」に繋がるシステムでは、様々な場での利用が前提となる。このため、情報の内容もより普遍的で、正確なものが必要となる。このことも実際に運用して見て気がついた点である。「はなせんせ」自体は、どちらかというと知っている人が、知りたい人に教えるという趣旨で運営されており、情報の厳密性が問われるものではないが、植物園で見るための図鑑の情報は正確である必要がある。
  4. 屋外での利用が主体だが、明るい場所では携帯電話のディスプレーが見づらい場合がある。また、画面が小さいため、文字数が多すぎるよりも、簡潔にまとまっている方がよいと思われた。

4. 「携帯で植物図鑑」の広範な利用に向けて

生きている植物と資料を携帯電話の利便性によって、結びつけることができるこのシステムを利用すると、実物を植物園で見ながら、ネットで簡単に情報を見ることができる。まさに、植物園は生きた植物図鑑となることができるわけである。このことにより、植物園の価値をさらに向上させることができると考えられる。

そのためには、たくさんの植物情報が蓄積されていなければならない。植物図鑑のデータ作成を日本植物園協会加盟園で分担すれば、1園当りの負担も少なく、資料提供で園の名前が表示されるため、宣伝にもなる。園芸店や流通機関での利用など、新たな利用方法も広がっていくと考えられる。これが全国に普及すれば、世界に先駆けた取り組みとなろう。

施設運営経費は削減されるなか、より一層の入園者サービスが要求されている状況において、少ない経費と少ない労力でより大きなサービスを植物園間や関係会社と協力して進めていけたらと思う。

要約

草津市立生成植物園では、2008年7月より携帯電話を利用して、インターネット上の植物図鑑に繋げる新しい情報サービスを開始した。運用上の課題や利点を紹介し、多くの皆さんの協力を得て全国的な利用へと発展させたい。

SUMMARY:Kusatsu Aquatic Botanical Garden has started to offer infomation service to connect an illustrated book of plant in internet using mobile phone since July,2008.I presented the the subject and/or advantage of practice,and expected the trial will be expanded to nation-wide use by many persons' joining up.


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