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北米130年前の歴史的写真集出版

写真:Aboc毛藤苗木の圃場(岩手県盛岡市加賀野)

『森へ』『北米インディアン悲詩』/ エドワード・カーティス写真集

『森へ』『北米インディアン悲詩』

この2冊は西部開拓時代末期、北米の歴史上から消えていった2つのドキュメントを追いかけた、フロンティア最後の記録写真集である。

1976年ユリノキの原生林をさがして北米に行ったとき、私はニューヨークで2つの衝撃的な写真集と出会った。
ひとつは西部開拓時代末期、原生林を伐採しつくした木こりたちと巨木の圧倒的映像を残した写真師ダリウス・キンゼイの作品。
そしてもうひとつは、滅びゆくネイティブアメリカンの肖像とその存在感・そして文化を記録した写真家エドワード・カーティスによる全二十巻の大作『The North American Indian』である。

何としても日本に紹介したい―と出版元に掛け合い、著者に直訴し8年がかりで出版を実現した。(1984年4月毛藤談)

2冊のなかから約80点の作品は、朝日新聞社主催”遥かなる西部”写真家展 として全国主要都市で巡回開催された。

プロフィール

DARIUS KINSEY ダリウス・キンゼイ(1869~1945)
―「森」の写真家

アメリカ合衆国ミズリー州に生まれる。最初ワシントン州でホテル経営などをしていたが、やがて写真を学び、巡回写真家として生計を立てる。1896年、旅先で知合ったタビサ・M・プリッツと結婚、彼女は以後、生涯キンゼイ裁量のパートナーかつ暗室助手であり続ける。1898年、「キンゼイ写真館」を開業、主にスタジオ撮影をしていたが、次第に風景、とくに原生林の伐採光景に関心を移し、連日、森の奥へ入り、巨木や樵(きこり)を撮り続ける。硝子(ガラス)乾板に写された画像は、暗い森の中で撮影されたものとは思えぬくらい精緻であり、1点の曇りも許さない断固とした撮影姿勢がうかがわれる。キンゼイは、撮影中の事故により71歳でカメラを捨てるまで、戸外での撮影を続け、5年後の1945年、その生涯を閉じた。
キンゼイの写真は、当時の森や、人々の生活の記録写真として貴重であるのみならず、その高い芸術性は人々の心をとらえて離さない。


EDWARD CURTIS エドワード・カーティス(1868~1952)
―「インディアン」の写真家

アメリカ合衆国ウィスコンシン州に生まれる。独学で写真技術を身につけ、ワシントン州シアトルで写真スタジオを開く。この頃の写真は、町の人々のポートレイトや附近の風景が中心であり、そのロマンティックな作風が大いに人気を博す。
1900年、平原インディアンのサン・ダンス集会を訪れ、その壮大な光景に深く感動する。これが機になり、“インディアン文化の写真と文章による全記録”をライフ・ワークとして自らに課し、西部の全インディアン部族におよぶフィールド調査を重ねてゆく。それは後に『The North American Indian』全20巻としてまとめられる。
カーティスは、やがて1952年に死去、彼の業績は忘れられてゆくが、1960年代後半になると当時の思想潮流の中で再び脚光を浴び、その写真集は以後本国でロング・セラーを続けている。インディアンの歴史的資料としては最高の位置を占め、その芸術性も高い。

特集

新聞・雑誌紹介記事

エドワード・カーティス写真集


1987年5月号 美術手帖

西部開拓期、滅ぼされつつあったインディアン諸族の生の表情と慟哭を、好奇心や同情ではなく、真の共感をもって記録。その枠を日本ではじめて総覧する。

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乳剤が密林に密着している


1984年12月号 GRAPHICATION

はじめパンフレットで見て凄いと思った。この本の実物と同じグラビア印刷で、原寸大のものが二、三ページ付いている。それが宣伝用に送られてきて、それを見て「凄い」と思ったのだ。

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森と木樵(きこり)たち ダリウス・キンゼイの作品から


1984年6月号 婦人の友

約半世紀にわたり西部開拓期の森と、そこに生きる木樵たちを撮り続けた米国の写真家。カナダ国境に近い北西部の景観や伐採キャンプ地の4500点に及ぶ作品は、現代の私たちに想像を越えた巨木の世界と、それに立ち向かう人々のたくましいエネルギーを伝える。

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エドワード・カーティス写真集『北米インディアン悲詩』


1984年5月28日発行 朝日新聞

エドワード・カーティス(一八六八―一九五二年)。肖像・風景写真の分野で知られた写真家だったが、モチーフをインディアンにしぼってから、一躍世界的に名声を博するにいたった。

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眼光にこもる無言のメッセージ


1984年5月15日発行 ブルータス

先月、まだ雪におおわれているユタ州のソルト・レイク・シティへ行ったとき、路上で初老のインディアンと会った。浮浪者だった。米軍放出品らしいカーキ色のよれよれのコートを着ていた。「ミー、インディオ。ノー、インディアン」と、たどたどしく言い、25セントくれ、と手を差出した。

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エドワード・カーティス写真集『北米インディアン悲詩』


1984年5月 朝日新聞

カーティスがインディアンに関心をもったきっかけは、一九〇〇年、モンタナ州のアブサロケ(別名クロウ)族 の指定居住地に入り、その生活をつぶさに見たことだった。以来、インディアンを訪ねて回り、『北米インディアン』全二十巻にまとめた。三十年を費やしての労作である。

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最後のオーラを秘める森林生態学 ダリウス・キンゼイの世紀末写真


1984年5月号 流行通信

19世紀末にアメリカで活躍した森林写真家ダリウス・キンゼイが撮った精緻な巨木の写真を見ていると、自分の目がどんどん精密になってそこに吸いこまれ、その視線が樹霊の浄化作用にかかって変色し再びはじきだされてくるような不思議な視覚体験を味わってしまう。

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『森へ』ダリウス・キンゼイ写真集 キンゼイが撮ったきこり達


1984年5月号 新潮

ダリウス・キンゼイの写真集を見た。この写真家の名前は、聞いたことがあったように思うし、聞いたことがなかったようにも思う。重い写真集を手にとって、表紙の、のこぎりと斧で鮫の口のようにえぐられた、それでもしっかりと立ちつづける巨木ときこりたちの写真を見て…

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「森」に憑かれた人々との共棲の日々


1984年5月号 翻訳の世界

『森へ』は、読む人の心をひきずりこむ。写真家D・キンゼイ夫妻の伝記が、『森へ』という表題を付され、「豪華写真集」として上梓された今、私は、著者のひとりD・ボーンの呟きを、感慨こめて繰り返してしまう。

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高さ二〇〇メートル、いまは亡き巨樹の遺影にやすらぎを覚える死に忘れ人間の異常


1984年5月号 BOX

田舎道をぽくぽく歩いていると、小さな鳥居があって、小径が山の麓につづいている。とくに急ぐ用事もないから、小径をたどって行くと、今度は山の中に大きな鳥居があって、石段があって、祠(ほこら)があたりするんだなあ。

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良いインディアンは撮られたインディアンだ


1984年4月23日発行 日本読書新聞

撮られた者と見る者との恐るべき深淵

この本はカーティスの写真集『北米インディアン』全二〇巻(一九〇七~三〇)から編集された日本語版である。独自に詩と説話が付加されその部分の翻訳は金関寿夫(『アメリカ・インディアンの詩』の著者として今さら紹介の必要もあるまい)による。

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“滅びゆく民”とその文化を記録


1984年4月9日発行 毎日新聞

一八七〇年ごろから、北アメリカ西部に住むインディアンたちは白人たちの武力によって追い払われ、伝統文化は急速に失われていった。滅びゆくインディアンとその文化を記録した貴重な仕事が、エドワード・カーティスがライフ・ワークとした全二十巻の大作『北米インディ アン』である。

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写真の冷さ見事発揮


1984年4月7日発行 図書新聞

「伐採された巨木背景に無表情な樵夫」

ビニ本ならいざ知らず、写真集なぞほとんど買ったことがない私でもこの写真集はスゴイと思った。そのスゴサは何かといったら人間の汗がいっさい見えてこないことである。

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北米インディアン悲詩 エドワード・カーティス写真集


1984年4月号 中央公論

アメリカ・インディアンの生活と民俗を記述したエスノグラフィーや、彼らを撮った写真家はこれまでも少なくなかった。しかし、六〇年代にいわるゆレッド・パワーは澎湃として起こった時、写真家として顧みられたのはエドワード・カーティスただ一人であった。

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写真というテクノロジーの皮肉


1984年4月号 カメラ毎日

19世紀末から20世紀にかけてのアメリカ合衆国の辺境地帯が舞台となっている二冊の写真集『森へ』と『北米インディアン悲詩』を続けてながめる機会を得、わたしはあらためて歴史の皮肉、というよりもテクノロジーの皮肉というものを考えざるをえなかった。

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森と写真に憑かれた男


1984年4月号 日本カメラ

ここに森と写真に憑かれた男がいる。男の名前はダリウス・レイノルズ・キンゼイ(一八六九~一九四五)。カナダとの国境に近いワシントン州で、一八九〇年代から一九四〇年代にかけて写真業を営んでいた。彼の主要な仕事は、この一帯に広がる巨大なシーダーの森の中でおこなわれた。

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『森へ』ダリウス・キンゼイ写真集


1984年4月号 現代林業

ダリウス・キンゼイはアメリカ・ミズリー州に1868年に生まれ、写真店を経営するかたわら、風景・人物をすぐれた構図と完璧な技術で情緻な画像に表現してきた写真家である。この写真集は、そのキンゼイが撮った原生林の巨木と木こりの写真集で、森林伐採、開拓者の生活、森林鉄道の歴史的記録写真として他に並ぶものがないと言われている。

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樹は泣いている


1984年4月号 現代詩手帖

ダリウス・キンゼイ写真集『森へ』(アボック社出版局)の、一枚一枚の写真が語りかける感動は何なのか、わたしにはまだ、よくわからない。こんな写真を残した人物は、たいした人にちがいないが、それよりも、古い乾板に写されて今わたしの目に触れる、たかだか百年前の、アメリカの自然、そして大樹、さらには、その森林と係わった人間像に心が揺すられる。

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『森へ』ダリウス・キンゼイ写真集


1984年4月号 山と渓谷

ダリウス・キンゼイ(米国の写真家、1869〜1945)の写真集『森へ』は、さまざまな興味を喚起させる一冊だ。タイトルがやや叙情的なのに比べ、内容はかなり辛口である。キンゼイが、6 1/2インチ×8 1/2インチ、11×24インチ、20×24インチなどの超大型暗箱を携えて「森へ」行き…

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『森へ』


1984年3月30日発行 週刊ポスト

一八九一年から一九四〇年まで、半世紀を費やして森を撮ったアメリカの作家キンゼイの写真集。畏怖心なくした樵夫という名の兵士が森林を、自分の存在の初源の意味を殺戮してゆく。

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北米インディアン悲詩 エドワード・カーティス写真集


1984年3月27日発行 北海道新聞

シアトルで肖像写真家として活躍していたE・カーティス(一八六八~一九五二)は、三十歳を過ぎてから北米インディアン文化の記録を志し、生涯に八十以上の部族を訪れ、四万枚以上の写真を撮った。

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『森へ ダリウス・キンゼイ写真集』


1984年3月23日発行 週刊朝日

今からほぼ百年前、アメリカの北西の“はずれ”で写真館を開いていたダリウス・キンゼイは、森と、森を相手に暮らす人々の写真にとりつかれた。樹齢も定かでない巨木に挑む木こりたち。きり出された木で組まれた足場の上に続く鉄道。

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『森へ』


1984年3月19日発行 日本読書新聞

とにかく、その巨大さに驚かされる。膨張宇宙を想像するよりも、直径五メートル、樹高九〇メートルの巨木とそれを見上げる人間たちを、こうあからさまに見せつけられると、まずは呆気にとられてしまうだろう。

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着飾り堂々たる勇者の肖像写真


1984年3月10日発行 図書新聞

「批判にも繋がる“美しさ”」

アメリカのインディアン博物館を訪れるたびに、私は複雑な想いにかられる。 棚の中に陳列された生活用具、衣装を目にしていると、これらを実際に使っていた民族の存在をつきつけられるからだ。

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神秘の世界へ誘ってくれる写真集『森へ』


1984年3月7日発行 日刊ゲンダイ

「森へ。人はどのようにこの掛け声のような言葉を耳にするだろう。現代生活を送っている者には妙に恐ろしくて響く。森とは他界であり、深層心理であり、動物の胚のような器官なき体の顕(あら)わになるところである。この写真集をさらに見ていくと、写真が動きだして、なにやら此の世ならざる世界を覗き見た気がしてくる」と作家の中上健次氏が評している…

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巨大な暗箱と硝子乾板が捉えたフロンティアの姿


1984年3月5日発行 鎌倉朝日新聞

前世紀末から今世紀初頭にかけて、主にアメリカの西部を舞台に活躍した二人の写真家の豪華な写真集が、鎌倉、岩瀬のアボック社から、左の二冊が同時に出版された。

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超豪華版写真集『森へ』


1984年3月1日発行 週刊文春

超豪華本を楽しんでしまった。アボック社出版局発行のダリウス・キンゼイ写真集『森へ』。D・ボーン&R・ペチェック著/田口孝吉訳、中上健次解説の特大豪華箱入本。

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「森へ」ダリウスキンゼイ 「北米インディアン悲詩」エドワード・カーティス


1984年3月号 アサヒカメラ

ほぼ同時期に活躍したアメリカの写真家二人の作品集である。昨年、本誌でもとりあげたキンゼイは風景、人物を緊迫感あふれる構図で表現しており、原生林を伐採するきこりの写真で知られている。

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幻の写真集」として数年前アメリカで発見されたダリウス・キンゼイ『森へ』のラブレー的映像。


1984年3月号 海

幸福な家族の団欒に恵まれた一人の平凡な写真館の主人が、田舎町の紳士淑女の写真を撮影するあいまにふと出掛けた森の魅惑の虜となって、まるで霊の誘いに応じたかのように深山の奥深くへの参入し、巨木、それも樹齢数百、数千年を経てもはや畸型的な肥大に到達してしまった樹木の伐採風景を撮影し続け…

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『森へ ダリウス・キンゼイ写真集』


1984年2月27日発行 朝日新聞

アメリカ西部開拓期から半世紀にわたって活躍した「森の写真家」ダリウス・キンゼイ(1868-1945年)の作品集。アメリカでは1975年に出版されて以来、版を重ね、その名声だけは日本にも伝わってきていたが、作品をまとめて見る機会がなかった。圧巻である。

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ダリウス・キンゼイ写真集 森へ


1984年2月24日発行 東京新聞

十九世紀末のアメリカ北西部、ワシントン州にある開拓基地の町シードローウーリーを足場に活躍した巡回写真師ダリウス・キンゼイの作品集。キンゼイ一家のアルバム集と、山岳写真集、開拓農民の労働写真から構成されたこの作品の初版が一九七五年秋に出されると多大の反響を巻き起こして三版を重ねたのは異例のこと。

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実録写真の迫力も十分


1984年2月22日発行 神奈川新聞

鎌倉の「アボック社」(毛藤圀彦社長)から、このほど相次いでアメリカの異色写真集二冊が翻訳出版された。同社は、もともとが公園の樹木などの植物名ラベルを専門に受託製作する会社だが、造園・修景から出版・編集などへも事業を拡大している。

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2人の米人写真家の邦訳豪華本を出版した毛藤圀彦さん


1984年2月17日 岩手日報

1976年、百合樹(ユリノキ)を見つけに北米・ノースカロライナを回ってニューヨークに行ったとき、衝撃的な写真と出会った。それがエドワード・カーチスの「北米インディアン悲詩」と、ダリウス・キンゼイの「森へ」である。

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滅びゆく民の声が・・・


1984年2月13日発行 神奈川新聞

写真を撮られるとカメラの目に魂が盗まれてしまうという、インディアンの間の迷信も、世紀の変わり目ごろにはかなりなくなっていたという。しかし、自分たちの世界に入り込み私生活を侵そうとする人間への疑いは根深く、著者カーティスにも、四回にわたる狙撃などの危険はあった。

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森に漂う異様な霊気が伝わる


1984年2月13日発行 読売新聞

樹木の巨大さに、まず圧倒される。斧(おの)を手にした荒くれ男たちの存在がかすんでしまうほどだ。細密画のような鮮明な映像は、偉大な自然の姿とかフロンティア魂の発露といった単純な言葉では説明できない、森に漂う一種異様な霊気を伝えている。

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『北米インディアン悲詩』Eカーティス写真集 『森へ』Dキンゼイ写真集


1984年2月10日発行 岩手日報

盛岡市出身、神奈川県鎌倉市で「アボック社」を主宰する毛藤圀彦氏が、ニューヨーク・マンハッタンで、二人の写真集に出会い、六年がかりで発刊にこぎつけた。その思い入れの深さを示す豪華本である。エドワード・カーティスとダリウス・キンゼイは、近年アメリカで高い評価を得ている。

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“滅びゆく民”を30年がかりで撮影


1984年2月8日発行 夕刊フジ

前世紀末から今世紀初めにかけ、米国西部を舞台に活躍した写真家、E・カーティスが、“滅びゆく民”インディアンを30年がかりで撮った写真集。原本の民族誌「北米インディアン」は20巻に及ぶぼう大なものだが、本書は原本の別冊ポートフォリオから代表作105点を選び文化圏ごとに配列。

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『森へ―ダリウス・キンゼイ写真集』


1984年2月1日 環境緑化新聞

マンハッタンの書店で偶然にみつけたこの写真集は″衝撃″でした。
ダリウス・キンゼイ写真集の出版を決意したその日から、この作品群は多くの人々の目にふれることになってい きます。編集、翻訳監修の仲間や先生がた、それから芥川賞作家の中上健次氏をはじめ、多くの著名な人々のそれぞれの心を強くゆさぶってしまうのです。

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ダリウス・キンゼイ写真集 森へ


1984年2月 東京新聞

十九世紀末のアメリカ北西部、ワシントン州にある開拓基地の町シードローウーリーを足場に活躍した巡回写真師ダリウス・キンゼイの作品集。キンゼイ一家のアルバム集と、山岳写真集、開拓農民の労働写真から構成されたこの作品の初版が一九七五年秋に出されると多大の反響を巻き起こして三版を重ねたのは異例のこと。

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森に漂う異様な霊気が伝わる


1984年2月 読売新聞

樹木の巨大さに、まず圧倒される。斧(おの)を手にした荒くれ男たちの存在がかすんでしまうほどだ。細密画のような鮮明な映像は、偉大な自然の姿とかフロンティア魂の発露といった単純な言葉では説明できない、森に漂う一種異様な霊気を伝えている。

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D.ボーン、R.ペチェック著 森へ ダリウス・キンゼイ写真集


1984年2月 朝日新聞

アメリカ西部開拓期から半世紀にわたって活躍した「森の写真家」ダリウス・キンゼイ(一八六八―一九四五年)の作品集。アメリカでは一九七五年に出版されて以来、版を重ね、その名声だけは日本にも伝わってきていたが、作品をまとめて見る機会がなかった。圧巻である。

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人間は小さかった


6月号 写楽

「異様な写真」中上健次氏

『森へ』というタイトルで最近翻訳紹介され話題になっているダリウス・キンゼイの写真群は、異様な衝撃に満ちている。斬り倒された巨木。樹木があまりに大きいので、実質上、計器(メジャー)が狂ったように小人然としてしまった木こりたち。

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キンゼイの撮った巨樹たち


4月号 グリーンエージ

一冊の写真集が、これほど雄弁にアメリカ西部の開拓史を物語った本も珍しい。それは想像をこえた原生林、巨樹と人との格闘のドラマである。そこに撮された映像は、巨樹たちの受難の歴史でもあったが、フロンティアというもののものすごさである。

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巨樹・この顔もたぬ屹立する生物の殺戮


3月30日発行 週刊ポスト

「えぐる者に露出する不安」<巨樹の専制>

はじまりはポートレート。男とその妻。娘。両親。つまり家族の。家。部屋。ひらけゆく西部の町の。男の目が暗い欲望で光るようである以外、とくに変わったところはない。どの顔も日常のやわい影をおびている。

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キンゼイの撮った巨樹たち


3月号 グリーンエージ

もう5年前になりますが、私はユリノキの原生林を探してアメリカのアパラチア山脈を彷徨していました。大都会では、今ではそんなことがないでしょうが、私が歩いたオハイオ、テネシー、ケンタッキー、ノースカロライナといった地帯にはまだ人種偏見がいろ濃くあって閉口しました。

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今聴く西部開拓史のどよめき


2月25日発行 週刊時事

同じ出版社から表題の写真集二冊(いずれもB4変型判)が同時に刊行された。しかしその内容は、単なる名写真といったものではない。両書の背景になっているのは“アメリカ西部開拓史のどよめき”であり、数多くの記録によってアメリカ大陸民族の残像が、共に今日に問題を投げかけている。

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人間は小さかった


写楽別館

ダリウス・キンゼイのほとんどパーフェクトな写真集『森へ』(アボック社刊)を見たときの驚きは大きかった。西部開拓史の写真による証言という意味や、アメリカ人がいかに肉体を使って勤勉に働いてきたかということや、自然に襲いかかり、ねじふせようとする人間の行為などが、ページをめくるごとに写真から放射されてくる。

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北米インディアン悲詩 エドワード・カーティス著


沖縄タイムス

写真を撮られるとカメラの目に魂が盗まれてしまうという、インディアンの間の迷信も、世紀の変わり目ごろにはかなりなくなっていたという。しかし、自分たちの世界に入り込み私生活を侵そうとする人間への疑いは根深く、著者カーティスにも、四回にわたる狙撃などの危険はあった。

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森へ ダリウス・キンゼイ写真集


ぴあ

19世紀末~20世紀前半にかけて風景、人物等を撮り続けてその手腕を買われたアメリカの写真家の作品集。

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ほとんど戦争というべき伐採


<インタビュー① 毛藤圀彦(もうとうくにひこ)氏・植物研究家 ― 解体> Q これは1891年から1940年まで、半世紀を費やして森を撮ったアメリカの写真家・キンゼイの写真集です。あなたが見つけられたそうですね。 毛藤 ニューヨークの書店で偶然手にしましてね、衝撃を受けたんです。

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ダリウス・キンゼイ写真集「森へ」


アメリカ西部開拓、原生林を伐採する木こり達と巨木の写真を撮りつづけた写真家、ダリウス・キンゼイの写真集が発売された。巨木にとり組むフロンティア達の姿とともに、当時の森林鉄道の姿が、蒸気機関車が、約20点ほど掲載されている。

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アメリカ西部開拓


写真家エドワード・カーティス 1868~1952 米国ウィスコンシン州に生まれる。はじめシアトルで写真店を開き、ロマンティックな肖像、風景写真が好評を得る。1898年に最初にインディアンを撮影して以来、白人との接触で急速に失われゆくインディアンの文化を写真と記述で記録し続ける。

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北米最期の森


「百年前にすでに始まった自然破壊の膨大なるルポタージュ」

―ダリウス・キンゼイ写真集「森へ」 いま、新聞、雑誌で好評です。― アメリカで4万部のベストセラー書の完全復刻版。写真は、うず高く積みあげられた材木の山

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