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第一章 花の不思議

第一三話 蜜腺のはなし

アリを雇うサクラ

蜜腺はアメとムチ?
アリアカシアが提供した住居は、なんと刺の中でした


春、全国のサクラ前線が北上し、首都圏・東京地方までやってくる。ソメイヨシノに続いてヤマザクラの葉ザクラも楽しめる。4月中、下旬にはサトザクラ(八重)がけんを競う3月にはヒガンザクラや、カンヒザクラが見事だ。おそいチョウジザクラやオオヤマザクラは5月~6月だから、かなり長い間サクラが楽しめるということになる。ところで、サクラというと、花にばかり目を奪われがちだが、今回は蜜腺とくに花外蜜腺(extrafloral nectary)に注目してみよう。

花が咲き終わると間もなく葉が展開してくるが、その葉の元にある葉柄をよく見ると、ケシ粒ほどの粒々が二つある。これが花外蜜腺で、花にある蜜腺と同じように甘い蜜汁を分泌して昆虫をおびき寄せる。昆虫といってもアリの軍団のことで、アリは蜜を得たお返しに、サクラの木を害するアリマキなどの害虫を駆除してくれる。

また、蜜腺があるかないかで、サクラの属するプルヌス属の見分けにも使われるということがある。例えば、常緑性のプルヌスであるバクチノキやリンボクには、やはり蜜腺がある。

バクチノキの葉の蜜腺を見なかったらプルヌス属とは思わないであろう。

花外蜜腺は、葉柄の基部に一対ある托葉、がく片(ソラマメ)、葉身の基部(イイギリ)、茎の節(イタドリ)などにも付く。サクラのほかに、タデ科、マメ科、トウダイグサ科、ツリフネソウ科、ウリ科など百科以上の植物で認められている。

いずれもアリに蜜を提供し、外敵の防衛を代替させ、生活を維持しているというからくりだ。いい例がタデ科のイタドリ。無数のアリたちを蜜でおびき寄せ、その代わりとして、柔らかい新葉を食害するイタドリハムシなどを撃退させている。

こういうことを「共生」――シンビオシス(Symbiosis)と呼んでいる。全く別々の生物が生活を共にするということで、未来の地球の生物の生き方を示唆しているともいえよう。共生は蜜腺だけではない。マメ科の植物と根瘤バクテリア、イソギンチャクとヤドカリなど、枚挙にいとまがない。

先日、花と緑を語るということで異業種の人たち30人(男女)が朝食会を開いたが、共に食卓を同じくすることに感動した。ドイツでは大学生の食堂をメンザという。コンメンザルは、共卓植物、共栄植物のことで、互いに助け合って生きていく植物を指す。

最後に、メキシコ産のマメ科の木、アリアカシアを紹介しよう。アリと仲よく生きている有名な木だ。この木の葉柄にある蜜腺が甘い蜜をアリたちに提供しているほかに、小葉の先に黄粒を付けタンパク質と脂肪に富んだごちそうまで用意している。さらに、ふくらんだ刺の中は空洞で、アリたちの住居にさしだしているから驚く。非常時には即戦即応でアリアカシアの生命を守ってくれる。

蜜腺をとりあげて、不思議な植物の生きざまをご紹介したが、本当の共生とは「花と緑と人間」の関係ではないかとも思う。

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