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第三章 葉の不思議

第四六話 地被の草木のはなし

都市緑化の有望株

ボーデンデッカーは管理が楽で、花も実も葉も楽しめる
ヨーロッパでは上手に活用し、美しい街づくりをしています


何年か前の夏、1ヵ月間西ドイツを手始めにオランダ、スイスを花と緑の取材旅行をしてきた。そのときの多くの見聞の中から、地被植物に視点を当てて紹介してみる。地被植物とは、地表を広く、低く被覆する植物のこと。建築物の壁面を飾る植物も広い意味で含める。これからの都市の緑化に欠かせない植物といえよう。ドイツ人は、この地被植物をボーデンデッカーという。ボーデンは大地、デッカーは覆うの意味。英語ではグラウンド・カバー・プランツになる。

まず、はじめて歩いたオッフェンバッハ(フランクフルト近郊)の町では並木の下や川岸沿いの土手にはコトネアスター(バラ科シャリントウ属の木本)、ロニセラ・ニティダ(スイカズラ科木本)、シンホリカープス(同)が見られた。その後歩いたオランダ、スイスでも圧倒的に多く使われていた種類である。オランダのマース川に沿った美しい町マーストリヒトは古くからの商業交通の要衝だが、自動車道路沿いのグリーンベルトに、それらは幅広く背高く(1.5m前後)、堂々と植栽してあったし、スイスのビエンネ湖畔のリゾート地、ツワンの鉄道駅の擁壁には長さ3m以上に垂れ下がり、みごとな壁面緑化であった。多分、オーストラリア、スウェーデン、ノルウェーでも同じであろう。日本の東北、北海道の寒地での貴重な常緑のボーデンデッカーとして将来有望なものであることはまちがいない。

ドイツ北部、ゲッチンゲンの大学植物園の技術主任ベルティルさんに車で案内された、自然林の「ラインハルドスバルト」はカシやブナの2、3百年以上の大木が生えていて、風倒木そのままの状態という。日本なら群馬県や長野県の高い山へ登らなければ見られない風景であった。都心からさして離れていない所にこういう原生林が保全されていること自体が驚きであった。

しかし、さらに感心したのは、下草の高性シダ類(ヨーロッパ産のワラビ)を見て、これもボーデンデッカーだ、というベルティルさんの自信に満ちた言葉だ。高さ2m近くもあるシダの緑が単に景観だけではなく、自然保全に大きな役割を果たしていることが実感できた。

ゲッチンゲン大学植物園は2つある。1つは理学部、1つは農学部で、ベルティルさんは後者の担当で、ボーデンデッカーが美しくもみごとに収集展示されている。日本でも見かけるジュニパーのいろいろやビンカなどもある。銀緑色の線葉のフェストゥカ(イネ科)、セダム(多肉植物)の各種、バラの各種などは日本でも導入普及したい仲間のほんの一部だ。

ハノーバーのベルクガルテンはボーデンデッカーに興味のある人なら、ぜひ見にいくべきところであろう。管理が楽で、丈夫で、葉も実も花もまとめて楽しめるというボーデンデッカーに与えられた大きな課題をここでは教えてくれる。日本の各地の公共用地、私有地に欠けているのは、広いスペースでも、猫のひたいほどの狭い所でも、地被植物を賢く、上手に利用するということであろう。

バラを例にとれば、いわゆるエレガントでノーブルなバラだけを楽しむ時代は終わって、「童は見たり…」のノバラのように、野性味いっぱいの形や色の〝ランドスケープローズ〟がこれからの景観の中の重要な素材として普及していくであろう。

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