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第六章 植物生理の不思議

第八六話 植物と睡眠のはなし

植物も一日24時間

小葉垂らすカタバミ、葉をたたむクローバー、
植物の寝姿もさまざまです


―― 一つ家に遊女も寝たり萩と月  芭蕉 ――

人間は一生のうちの3分の1から半分は睡眠をとっている。つまり、1年のうち半年は寝て暮らすということになる。

では、植物はどうであろうか。生物として変わりはないから、同じような現象があってもよさそうだ。その意味するところは違うにしても。

夜になると眠ってしまう植物はかなりある。身近なものではクローバー。昼間は白いかわいい花を咲かせているマメ科の多年草。幸せを呼ぶ四ツ葉さがしで若い女性たちに人気がある草である。

このクローバーが夕方から夜になると眠り始める。夜半に懐中電灯を照らして観察すると、3枚の小葉のうち2枚が上方に立ち上がって合わさり、残りの1枚がこれらと直角方向に立ち上がっておおいかぶさるような姿で眠っているのがわかる。

もちろん、夜が明けて朝になれば目が覚めてもとの姿に戻る。

この現象はことばを代えて説明すると、植物には傾光性という性質があり、クローバーの場合、小葉の付け根の下側と上側の細胞の膨圧に変化が起こり、夕方暗くなると上側の細胞が縮まり、葉を上方にたたんで眠る状態になる。翌朝、太陽が昇り、光がさすようになると、温度の上昇とともにもとに戻るということである。これが、植物の就眠運動、あるいは昼夜運動である。

人の場合、眠りは意識が分化される一つの方法といわれている。そして通常、地球の動きに合わせた時間的、同期的動きをするともいう。

植物でも単に光や温度の条件だけで眠るのではなくて、24時間周期で変動する環境要因に反応して運動することが知られている。そういう意味では、動物と共通な神秘のベールに包まれた体内時計があるのではないかといわれている。

さて、動物の寝姿にはいろいろあり、人の寝相に大の字、くの字とあるように、植物の夜の姿もさまざまである。

まず、ネムノキは小葉が上方に向かって重なり合って閉じている。インゲンマメは葉が下垂している。カタバミは小葉が中肋で折れて下方に垂れている。オジギソウは小葉が上方にたたまれるが、小葉柄の脚部葉枕が下方に折れて垂れる。

このあとは、名前だけ挙げて、読者自らの夜の観察を期待しよう。スベリヒユ、クサネム、カワラケツメイ、ハギ、エンジュ、イヌエンジュ、アカシア、フジ。このほかマメ科の草木たち。 反対に眠らない木や草もたくさんあることを知るはず。

残暑をさけて夜の庭に出てみる。月の光の中で気持ちよさそうに眠っているハギの葉を眺めていると、冒頭にかかげた芭蕉の句が一段と味わい深くなる。詩人の感性がとらえた情景は期せずして科学的な根拠も持っているわけで、鋭い観察眼というべきだろう。

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