『JIS Z 9098災害種別避難誘導システム』概要

『JIS Z 9098 災害種別避難誘導標識システム』(以下「JIS Z 9098」)では、現在地の注意標識から避難場所に至るまでの情報を一連の流れとし「これらの標識を途切れることなく設置すること」を目的としています。

JIS Z 9098の流れ

注意標識
注意標識
災害が発生する危険のある地域に設置。
※「洪水」「内水氾濫」「大規模な火事」についての注意標識は制定なし。
避難情報標識
避難情報標識
避難に関連した情報を示す標識を必要に応じて設置。
避難誘導標識
避難誘導標識
避難場所までの方向及び距離等を示した標識。
[重要] 災害発生時の誘導を目的としているため途切れることなく設置すること。
避難場所標識
避難場所標識
対象の場所・施設が災害に対して安全な避難場所であることを示す標識。
[重要] 目につきやすい場所に設置すること・適している災害種別を明確に示すこと。

JIS Z 9098に用いる災害種別

洪水
河川の氾濫による浸水災害。
内水氾濫
主に下水の処理能力を上回る降雨によって発生する堤内地の浸水災害。
高潮
気圧の接近に伴う気圧低下によって生じる海水の「吸い上げ効果」と、強風による「吹き寄せ効果」によって、海面が異常に上昇する現象と、付随する浸水災害。
津波
地震や火山活動等によって海洋に生じる大規模な波の伝播現象と、付随する浸水災害。
土石流
大雨等によって山から石・土砂が一気に下流へ押し流される土砂災害。
崖崩れ・地滑り
大雨や地震等によって斜面が崩れたり、滑り落ちたりする土砂災害。
  • 本来の漢字表記は「地辷り」だが、「辷」が常用外漢字のため(公社)日本地すべり学会では「地すべり」表記を採用(準拠する法律によって「地滑り」「地すべり」の表記揺れあり)。
大規模な火事
大規模で起こる火災。
適用範囲外とされた災害種別
※2016年3月制定時
地震
建物内に留まるほうが安全な場合があり、必ずしも外へ避難することが最善とはいえないため。
台風
事前に到達を予測・準備が可能であるうえ、地震同様に外へ出ないほうが安全な場合もあるため。
火山噴火・竜巻
現状、特定の避難場所が整備されていないため。

JIS Z 9098 災害種別避難誘導標識システムで使用する図記号一覧

「災害種別一般図記号」は、災害の種類を表した図記号で、適切な避難場所・避難所等と組み合わせて表示します。
以下の図記号は「JIS Z 9103 安全色」等の規定により色彩を変更することはできません。

JIS Z 9098に用いる図記号一覧

災害種別 図記号
災害種別 一般図記号 注意図記号 避難場所図記号 避難所図記号
洪水 JIS Z 8210-6.5.1
JIS Z 8210-6.5.1
JIS Z 8210-6.3.13
JIS Z 8210-6.3.13
JIS Z 8210-6.1.4
JIS Z 8210-6.1.4
JIS Z 8210-6.1.5
JIS Z 8210-6.1.5
内水氾濫
高潮 JIS Z 8210-6.5.3
JIS Z 8210-6.5.3
JIS Z 8210-6.3.9
JIS Z 8210-6.3.9
JIS Z 8210-6.1.6
JIS Z 8210-6.1.6
JIS Z 8210-6.1.5
JIS Z 8210-6.1.5
津波 JIS Z 8210-6.1.7
JIS Z 8210-6.1.7
土石流 JIS Z 8210-6.5.2
JIS Z 8210-6.5.2
JIS Z 8210-6.3.10
JIS Z 8210-6.3.10
JIS Z 8210-6.1.4
JIS Z 8210-6.1.4
JIS Z 8210-6.1.5
JIS Z 8210-6.1.5
がけ崩れ・
地すべり
JIS Z 8210-6.5.4
JIS Z 8210-6.5.4
JIS Z 8210-6.3.11
JIS Z 8210-6.3.11
JIS Z 8210-6.1.4
JIS Z 8210-6.1.4
JIS Z 8210-6.1.5
JIS Z 8210-6.1.5
大規模な
火事
JIS Z 8210-6.5.5
JIS Z 8210-6.5.5
JIS Z 8210-6.1.4
JIS Z 8210-6.1.4
JIS Z 8210-6.1.5
JIS Z 8210-6.1.5

JIS Z 9098で用いる方向矢印の形状および種類

出典:JIS Z 8210-6.4.9

矢印の
形状
左方向 右方向 直進 斜め
方向 左方向  右方向  直進  斜め 
  • 斜め方向矢印については、右下、左下および左上方向も可とする。
  • 避難場所・避難所図記号の(人の姿の)向きは矢印の誘導方向に合わせることが望ましい。
    また、矢印も同様に安全色の緑を用いなければならない。
JIS Z 8210-6.1.4 右方向

適不適表示

JIS Z 9098では、避難場所がどの災害種別に適しているのかを明確に表示することが規定されました。対応する図記号のみを記載する、水害に無縁な場所では水害関係の図記号を省略することもできます。

適不適表示マーク

当該避難場所がどの災害に適しているか適していないかを「適不適表示マーク」(○および×)を用い表示します。

適不適表示マーク 意味 正しい記載例 誤った記載例
○ この避難場所は、当該災害の種類の
避難場所に適していることを表します。
正しい記載例正しい記載例 誤った記載例 誤った記載例 誤った記載例
× この避難場所は、当該災害の種類の
避難場所に適していないことを表します。
  • 適不適表示マークは黒(マンセル値N1)を使用し、災害種別一般図記号の上に重ねてはならない。
    また、表示が煩雑にならないように注意する。

適不適表示マークの記載例)

記載例1

記載例1
  • 避難場所・避難所に該当する災害種別一般図記号のみを記載してもよい。

記載例2

記載例2

暗闇対策

JIS Z 9098では、夜間および電源喪失による暗闇空間を想定し、少なくとも図記号及び方向矢印部分が視認できるように、「蓄光材料」「ソーラー電源灯付き標識」「再帰性反射材料」を例にあげ、推奨しています。

蓄光材料

蓄光材料は「りん高輝度」によってⅠ類とⅡ類に区分されます。
下記目安を参考に、実際の設置場所で有効な材料を検討する必要があります。

区分 励起停止後、720分後のりん高輝度(※1) 目安となる図記号の大きさ(※2)
Ⅰ類 3mcd/m²以上10mcd/m²未満 600×600mm
Ⅱ類 10mcd/m²以上 300×300mm
  • 48時間以上外光を遮断した状態でキセノンランプを1時間照射し、720分後(日没から夜明けを想定)のりん光輝度を測定。
  • 幅18mの2車線道路における対角距離での視認性を考慮した場合。避難所図記号・方向矢印それぞれに必要な大きさの目安。
蓄光機能(日中)sun
蓄光機能(夜間)moon

東京都港湾局海上公園 (東京都) ※Ⅱ類蓄光仕様

〔参照〕BC type / 納品事例

ソーラー電源灯付き標識

設置場所に応じて不日照点灯期間・耐久性など、緊急時にも機能する性能が必要とされます。
また蓄電池の交換など、電気特性に応じた機能保全のため、継続的な保守点検をおこなう必要があります。

ソーラー電源機能(日中)sun
ソーラー電源機能(夜間)moon

堺市 津波避難標識 (大阪府)

〔参照〕BD type / BH type / 納品事例

再帰性反射材料

比較的強い光源(自動車のヘッドライト、LEDの懐中電灯)を照射することにより反射する材料です。
主に自動車および二輪車向けの標識に推奨されます。

カプセルプリズム型
再帰性反射サイン例

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