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泉宏昌先生オリジナル原稿 ① 『植物観察の要点』

広い範囲にわたって密に生えている所が、森林と呼ばれ、一般に樹冠、高木層、草木層、コケ植物層と幾つもの層状構造から出来ており、これ等が単独でなく、お互いに関係しあって生活しています。

観察する時は、記録用具を持って行きましょう。地形図、磁石、巻尺そして双眼鏡やカメラ・高度計もあると大変便利です。山道を歩いて行くに従い、各種の樹木が出て来ます。人工的に植林された所もあるでしょう。ノートにはその事も書いて置きます。できれば標高も入れておきましょう。各標高点に一番多く見られるもの、その木の高さ、全体の姿、型など、また地面のようす(岩場か土か、斜面か平らなところかなど)も良く見ましょう。樹の姿から風の良く吹き付ける方向も判るかも知れません。他の木に絡み付いている蔓性植物も色々な種類が見られます。蔓の途中から根を出し、他の木に抱き付いているもの、巻きひげでからみ付いているものなど、区別して観察しましょう。林内の地表面を覆っている植物も記録しましょう。陽の良く射し込む所、ほとんど当らない所などで種類が違っていますよ。

変化のないように見える森林でも、永い間には生育している種類の入れ替わりが行なわれます。人為的な伐採は別にしても、山火事や風害、各々の木の寿命による倒伏などにより、今迄一番背が高かったり、全体を覆っていた種類が消えると、その下になっていて陽の当らなかった種類が、勢いを付けて成長し、その仲間が代表種となるような事があります。裸地になった高原などでは、シラカバ、アカマツ、カラマツなどが真っ先に生えて来ます。それらが少し伸びた所では、ミズナラ、コメツガが次の代表になる日を待っています。

コメツガ、オオシラビソなどの針葉樹の所でも、ダケカンバなどが入り込んできますし、その下には、ムシカリ、クロベ、ミネカエデ、シャクナゲなど、そしてそれらの幼樹、草木層としてツルツゲ、チシマザサ、ゴゼンタチバナなどが見られます。このような森の種類の回転に付いても観察しましょう。

湿原や河辺の森も、独特の成り立ちをしています。川岸に近い所ほど小さい木が多く、そして広葉樹が多く見られます。こんな所にも成長競走が続けられているのです。周辺に生えている植物も記録して置きましょう。

飛砂防止、防霧、潮害防備などの働きのある海岸林(魚つき林、航行目標林のこともある)も色々の観察のできる場所です。一番波打ち際に近い所に見られるのはどんな種類でしょう。トベラ、クロマツ、マサキ、マルバグミそしてヤブニッケイ、モチ、ツバキ、ヒメユズリハ、タブ、次にイヌビワ、アカメガシワ、クサギ、エノキ、ムクノキ、スダジイなどと続くのが見られるでしょう。塩害に強いのが前面に出ているようです。少し離れて全体を見ると、前面に生育しているものほど低く、後ろに行くに従って(内陸になるに従って)高くなっているのが見られます。木の伸びる方向も、大体決まっているようです。塩害によって、風の吹き付ける側の芽は、伸びられないのです。

季節により樹々は、色々な装いをします。

流れの近くの雪が解け始める頃、樹々も活動しはじめます。枝にも血が通うように、色が付いて来るのがみられます。ハンノキやカンバの仲間の花が、まず動き始めます。ネコヤナギも愛らしい銀白毛を光らせるでしょう。林の下草も色々なものが顔を出して来ます。枯れ草を少しずつ除けて見ましょう。カタクリ、エンゴサク、エンレイソウなど、日がたつにしたがい、にぎやかになって来ます。サクラの花が咲き、カラマツの芽が動きはじめると、山菜採りの季節です。有毒なものもありますから良く観察して下さい。眠っていた種子も芽を出し、動きはじめています。

新芽の時の色の違い、展開する時期の早い、遅いと言うことも記録してみましょう。

夏、成葉になった樹々の葉の形、全体の姿、型を観察しましょう。草原に生える木、森を形づくる種類を充分に見ましょう。森の中は暗くなりますが、周辺の植物の生活も見ましょう。

秋、キノコ狩りのシーズンです。それと共に、樹の実も熟し、次代を育てる準備をしています。色々な種子の形を観察しましょう。

翼やパラシュートを持って、風に乗り、遠くまで旅をするもの、親木の近くで落葉の布団にくるまるものなど、良く見ましょう。

白い便りが来るようになると樹々は色々な方法で芽を保護しているのが見られます。うろこのような硬い皮で包んでいたり、その外側に毛皮を着けていたり、粘りのある液で塗り固めていたりと、まるで人間の防寒具のようです。葉の落ちた跡も、面白い型をしているものがあり、種類の区別の特徴になります。

昆虫や動物たちの生活の場となり、私たち人間生活と密接な関わりを持つ樹々の語りかけるのをゆっくりと聞いて下さい。


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