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第三章 葉の不思議

第三八話 鋸歯のはなし

葉(歯)形から名前が分かる

〝ギザギザ〟もまた名前調べの手がかりのひとつ
イロハモミジは切れ込みをイロハニホヘトと数えました


植物の葉は円形、卵形、楕円形、線形など形はいろいろ。モチノキ、ツバキは単葉だが、フジ、ノウゼンカズラは複葉だ。いずれも、葉の縁にギザギザがあったり、なかったりする。ギザギザは専門用語で鋸歯という。

植物の名を調べる際、花がないとなかなか同定に苦労するが、葉の特徴だけで分かることもある。その決め手になる1つが鋸歯の有無、程度、形などである。

埼玉・安行でツバキの品種を収集していた造園業Mさんは、花のない夏に、葉だけを見てピタリと品種名を言い当て、大変驚かされた。葉の形や大きさ、緑の濃淡などとともに、鋸歯の形も鋭く見ていたに違いない。確かに、ヤブツバキの鋸歯と、大輪品種の太神楽を比べると、鋸歯の差異は初心者でも分かるほど明瞭だ。後者の方が大柄な鋸歯なのだ。ツバキの品種は数百といわれる。10年、20年と根気よく観察をしていくと、学者でも困難な品種の同定ができる。そんな希望を園芸家にもたせてくれたのがMさんだった。鋸歯は、人工的な品種ばかりではなく、野生の種類間でも判定の決め手になる。

例えば、オオモミジは単鋸歯だが、ヤマモミジは重鋸歯で、区別できる。重鋸歯というのは、鋸歯のノコギリの歯ひとつの辺が、さらにギザギサしている葉をいう。イロハモミジなどはどんなに小さな葉でも重鋸歯だ。余談だが、イロハモミジの名は幼児にこの葉を見せて裂片の端からイロハニホヘトと数えたことに由来するという。

ヤマザクラやソメイヨシノなどサクラは重鋸歯が多い。とくにマメザクラ、タカネザクラ、チョウジザクラなど鋸歯の深さが著しい。マロニエの葉も重鋸歯だ。栃木県の木、トチノキは同じ仲間だが、単鋸歯状だから区別しやすい。なぜ、「状」というか、実物を子細に見ると分かる。おおらかな波を打ったかのような鋸歯に、更に細かくギザギザがあるのだが、一見単鋸歯に見えるのである。

東大植物園の樹木園にヒイラギモチといわれている古木がある。最初はもっと鋸歯のあるヒイラギ葉があったと推測するが、今では鋸歯のないモチ葉が優勢だ。生垣によく植えられるヒイラギとモクセイの〝合いの子〟ヒイラギモクセイは、鋸歯が目立つヒイラギ葉が優勢である。

鋸歯という一面からみても植物ほど面白いものはないということを、知って欲しいと思う。

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