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第六章 植物生理の不思議

第七三話 乳液のはなし

資源となる植物

古くから漢方として、ゴムの原料としても重宝
南米には牛乳と同じ味がする牛の木が存在します


乳液(ラテックス)は乳汁ともいう。植物の乳細胞の乳管にある乳状の液で、タンポポやポインセチア、ゴムノキなど、葉や茎を切り取ると出てくる。

タンポポは葉をちぎると白い液汁がすぐ出てくる。葉ばかりか、茎や根をちぎってもしたたるばかりの乳汁が分泌される。この乳液にごく普通に含まれている物質が弾性ゴム。特にトルキスタン地方のタンポポはゴム質が多く、古くからゴムの原料として注目されている。日本のタンポポはウサギなど小動物が喜んで食べる。人も若葉をゆでたり、サラダにして食べる。漢方では母乳の分泌促進に薬効があるともいう。タンポポの乳液は白だが、野草のタケニグサやクサノオウ(ケシ科)のそれはだいだい色で有毒。毒性の強いアルカロイドを含んでいるためだ。

ゴム質を最も多く含んでいる乳液の植物で有名なのはパラゴムノキ(トウダイグサ科)。南米アマゾン流域の産で、原住民はこの液を固めてボール遊びをしていたという。1875年、イギリス人が種子をロンドンの世界有数の植物園〝キュートガーデン〟に持ち込み、発芽させた。苗をスリランカに送り、栽培に成功したのが、今日のマレーシアをはじめとする大ゴム園の発端になった。樹皮にV字状に傷をつけ、乳液をコップ状の容器に受けて採液する。

人がこの乳液を利用しているものには他に、ケシからとるアヘンがある。この乳液はゴムとは違い果実から採る。子房が肥大した未熟の時に、果実に傷をつけて採液する。主成分はアルカロイドで、モルヒネ、パパベリンなど20余種。

乳液でもユニークなのが石油の木(トウダイグサ科)。この棒状の多肉植物は石油を内蔵しているという。乳液の化学式が石油のそれに酷似しているというのである。英名はミルク・ブッシュ。

ファーブルの『植物記』には南米の牛の木の記述があり、興味深い。人々はこの木から、牛の乳をしぼるように、乳液をしぼる。外観や味、養分が牛乳と変わらないというのである。有用、毒性という相即不離の二面性を持つ植物の乳液に不思議を感じる。

5月は取り木のシーズン。枝、幹に環状に傷をつけて皮を取り、水こけをつけて発根させる繁殖法。ぽたぽた落ちる白い乳液で手を汚した人は多いと思う。パラゴムほどではないが、少量のゴム質を有していることは同じだ。

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