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第六章 植物生理の不思議

第八三話 植物と水のはなし

サボテンは渇水対策が万全

雨水を体の中に蓄え
空気中の湿気からも水分を吸収するしっかりものです


植物と水についてお話しよう。水は生物を支える生命の糧で、植物では70~80%が水、人間でも60%を占めるという。何年か前の夏、異常乾燥があって、東京をはじめとする都市の街路樹やグリーンベルトの落葉低木が被害を受けた。水の欠乏が最大の原因で、葉が膜質(薄い)で蒸散係数の高いドウダンツツジなどの落葉樹が真っ先にやられた。反対に革質(厚い)のネズミモチやツバキはもちこたえた。

身近な草花でいうと、ベンケイソウやマツバボタンは、水不足でも、かなり長い間耐えるものだ。多肉の葉で水分をたくさん蓄えているからだ。弱いのはアサガオやハゲイトウなど。ベンケイソウとハゲイトウを同じ鉢に植えて、日当たりに出し、水をやらないでいればはっきりする。アサガオは1日でぐったりだが、ベンケイソウは10日以上も平気だ。

目を世界に広げてみよう。砂漠などの乾燥地に生きているサボテンや、アフリカのサバンナに生きる植物は、水欠乏に対してきわめて丈夫だ。丈夫だというよりも渇水対策が万全だといった方が正しい。

例えば、巨大なサボテンは高さ15m以上になり、30tの水を蓄えているという。地中の網の目のように張りめぐらされた大量の根が、たまに降る雨を急速に吸いこむからだ。ごく普通のムギの茎一本が育つためには2㎖の水を吸収し、蒸散するというから、比較できよう。

サバンナのバオバブ(象の木)は肥満の木で有名だ。高さが12mぐらいなのに、幹の太さは周囲が30mというのがざらで、中身は水を含んだ肉質の材で、アフリカ象の大好物。乾期が長引いて、のどがかわいた象が助けられるのもこの木のおかげ。象ののどだけではない。旅人ののどをうるおすというので、〝旅人の木〟の名があるマダガスカルのバショウ科(ラベナーラ・マダガスカリエンシス)の木は、大きな葉柄の基部に蓄えている水を利用する。斧で傷つければ、ざあーと1ℓ前後の水がほとばしるという。しかし、何も人や動物のためにそうしているのではない。このようにどれをとってみても、貴重な雨水を自分の体の中に蓄えていて、かなりの干ばつがきても生きのびるように準備しているということがいえる。植物の持っている偉大な生活の知恵といってもいい。

もっと驚くことがある。アフリカのサハラ砂漠に生きるフウチョウボク(カッパリス・スピノーサ)の葉は、砂漠の空気が水分の飽和状態に近くなる夜に、空中の水蒸気から水分を取り込んでいる。根から水を取り入れていない不思議な植物の一つで、立派に砂漠の緑を保っている。

フロリダの湿地帯などで、大きな木にぶら下がって、コケみたいに2~3mにも長く垂れている植物を見たことがある人もいると思う。アメリカ人はスパニッシュ・モス(チランドシア・ウスネオイデス)と呼んでいる。これが、熱帯果実のパイナップルの親類と聞いてびっくりする。このスパニッシュ・モスも、銀灰色の茎や葉で空中の水をどんどん吸収して生きている。チューチュー吸うのは、小さくて肉眼では分からないが、短い毛状の小りん片である。吸い取り紙のように、少しでもある空中の湿気を取り込む生理機構に、たくましい生命力を感じる。

植物にとっての水というのは、葉での光合成のためとか、栄養分を運ぶ媒体だとか、しおれないでピンと立っているためとか言われている。それとは少し視点を変えて、乾燥地に生きる植物と水とのかかわりを取り上げてみたが、植物に興味をもつよすがとなれば幸いだ。

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