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第八章 花観察の旅

第一〇四話 医療園芸のはなし

ホーティカルチャー・セラピー

アメリカでは幅広く治療に取り入れられ
病中の人々に安らぎと潤いをあたえています


昭和40年頃の話だが、旧ソ連のレニングラード(現ロシアのサンクトペテルブルク)市内の病院の某看護婦から手紙をもらった。

「私は、第二次世界大戦でけがをした人たちの世話をしています。手足を失った人の心をいやす手立てとして、病棟に花を植えているので種子でも苗でも送って欲しい」という内容だった。さっそく、グラジオラスの球根を送った。同じころアメリカで医療園芸が提唱され、患者の症状に応じて種まき、苗植えなどの園芸作業をすると治療に効果があることが実証されたというニュースを聞いた。

ハーブ研究家の広田靚子さんによると、医療園芸はアメリカからイギリスにも広がり、ハーブを含めた草花の薬理効果も活用されているという。ホーティカルチャー・セラピーといい、専門家(セラピスト)を育てる学校や医療側のシステムもあるとも聞いた。

洋の東西を問わず、人類は昔から薬草薬木を中心とする植物のお陰で病気やけがを治してきた。園芸を医療に結び付けた発想やロシアの看護婦さんのように治療効果が上がると信じて病院施設に花を取り入れたことなど、日本人が学ぶべきことは多い。

花は眺めているだけでも、人の心に安らぎや潤いを与えているが、生命にかかわる医療にまで貢献するような時代に入ったと言ってもいい。最近、日本の若いボランティアの人たちがこの園芸療法を欧米に学び、実践活動に入ったと聞く。専門家になるには植物栽培の経験はもちろん、緊急事態に対処できる看護術と体力も必要で、善意だけでは前進しない。社会からの協力と理解の必要性が叫ばれている。病院に園芸治療科を設けて治癒の促進を図ったり、難病の研究開発も進めたりするようにも提案したい。

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